シャトー・ガデ・テルフォール(2000)
2004/02/02 自宅にて
飲み残しのシャトー・モンローズ(1993)を美味しく頂き、さて今日はと思案。
ゴソゴソとワインストッカー(と呼んでおりますが、実はちゃちな北欧風家具のタンスで、引き出しの中にちょうどワインが収まりよく並びます)を物色。
「あれ、これ何だたっけ?」と見つけたのが、シャトー・ガデ・テルフォールでございました。
と言っても、所謂「買って忘れろ」の実践ではなく、ただ単に昨年末にすぐ飲むつもりで買っていたのを忘れていただけ。(^^;)
このワイン、お店のコメントでは、
・反則の美味さ
・オーメドック5級?それともサンテミリオングランクリュ?いや、この力強さはきっとポムロールだね?
・RP先生92点、「穴馬的クリュ・アルチザン」
・世界中でたった48人の女性ワイン博士「MWガビィ大先生」のお気に入りの蔵
という賛辞のオンパレードって奴で、つい興味が湧いてしまって買った物でした。
(だんだん思い出してきた)
コルクは目の詰まった5センチ。
開栓すると、酸味の効いた果実の香りとチョコレートの甘い香りがします。
グラスに注ぐと、僅かですが乾いたコンクリートの香りが・・・(ああ、ちょっとガッカリ)
しかし、パワフルなプラム&若い杏の果実味がその欠点を救っています。
僅かに感じるイチゴやフルーツ、そして茎っぽさは、メルローやカベルネ・フラン等がそこそこ入っているのでしょう。
樽香は弱いです。
色は薄目の赤色で、エッジに僅かにオレンジのニュアンスが入り始めています。
少し時間を置きましたが、香りはあまりたってきませんね。(^^;)
依然、アルコールのアタックと若い赤系の果実香が中心です。
あの、開栓時のチョコの香りは何処へ?
タンニンもやや刺激的。
フィニッシュはモッタリした酸味が上顎の奥に絡みつく感じが長く続きます。ま、「快感」とは言えませんね。(^^;)
HP:7-
うーむ・・・
やはりモンローズの後というのは可哀想でしたね。(^^;)
熟成の域に入りかけたグランクリュとまだ若いブルジョア?では、やはり勝負にはなりません。
しかし、ブルゴーニュを少し濃くして、カベルネ・メルロー系の味付けを施したような味は、決して不味いものではありません。
軽めの肉料理や魚のソテー、ひょっとしたら寿司なんかにも合いそうな感じです。
明日はどのように成長?するのか・・・期待しましょう。
【2004/02/03追記】翌日のお味
で、翌日飲んでます。(^^;)
うーむ・・・
依然、アルコールのアタックと若い赤系の果実香です。
あまりまろやかにもなってませんね。
昨日と同じような味わいです。
でも、十分美味しいです。(笑) |
シャトー・コルバン(1999)
2004/02/05 自宅にて
今日のワインはシャトー・コルバン(1999)です。
楽天でひっかかるサンテミリオンのモノとはアパラシオンもエチケットも違うので???なのですが・・・
強いて言えば、でしょうか。
シャトー・コルバン(1999)、アパラシオンは、モンターニュ・サンテミリオンです。
(ちなみに、サンテミリオンのシャトー・コルバンは結構上物です。)(^^;)
このモンターニュ・サンテミリオン、リブルネと総称される、所謂ボルドー右岸、ドルドーニュ河の北川の地域にある村で、サン・ジョルジュ、リュサック、ピュイスガンと並ぶ、サンテミリオン衛星地区と呼ばれる地域の一つです。
それらの村々は、若干上品さには欠けるものの、なかなか堅実なサンテミリオンタイプのワインを創っていることで知られていますが、シャトー・コルバンは、モンターニュ・サンテミリオンでも、ほとんどサン・ジョルジュ・サンテミリオンに接している、サンテミリオンにほど近い場所にあり、なかなかの立地。
恐らく、起伏に富んだ美しい葡萄園風景が広がっていることでしょう。
そんな所で創られたこのシャトー・コルバン(1999)、いかがなモノかと言いますと・・・(^^)
コルクは5センチ級の普通の品質です。
開栓すると、酸味の効いた赤い果実の香りがします。
ほんのり樽香もありますが、チョコレートやコーヒーにはほど遠いものです。(^^;)
色は、やや熟成感を醸し始めた薄い煉瓦色です。
透明感が高い薄い色で、グラスの底が透けて見えます。
香りは、DIVAをもってしても弱め。(^^;)
酸味の効いたスモモ、完熟前の酸っぱいイチゴのニュアンスです。
口に含むと、アルコールのアタックをやや感じますが、タンニンは丸く納まっています。
フィニッシュは短く、渋み、酸味共にやや物足りません。
HP:7-
所謂ポムロールやサンテミリオンの上物を期待していると、ちょっと???ですが、キレの良い酸味がお好きで、渋みが苦手な方には飲みやすいかもしれませんね。
やや酸が立ちぎみですので、あまり長くは保たないでしょう。
飲むなら今かも。 |
コパリッジ・シャルドネ(2001)&クローズ・エルミタージュ(2000)
2004/02/06 むくの実亭にて
今日は、以前からちょっと気になっていた「お箸でいただく和風フレンチ」のお店(初体験!)に出かけました。(^^)
そのお店とは「むくの実亭」。
「緑深い竹林の中に佇むシックな外観の洋館。料理は繊細かつモダンな洋風懐石がメインとなる。1日に6組の客のみを手厚くもてなすというのがこの店の方針なので必ず予約を。」とYahoo!グルメでも検索出来る有名店です。
奥さま方にランチが人気で、予約もなかなか希望日が取れないとのこと。
ちょっと期待。(^^)
横浜市営地下鉄線仲町台駅からタクシーに乗り、店名を告げるとすぐわかりました。
?!これが横浜?!と思うような夜の田園風景の中を「狸が出そうですねぇ・・・」等と冗談を言いながら5、6分走り、細い脇道を入ると・・・竹林。
車1台通るのがやっとの竹のトンネルをしばらく進みます。
「運転手さん、ホントは狸じゃないの?」と何処に連れて行かれるのか不安になりかけた頃・・・ありました。
別荘を想わせる落ち着いたたたずまいの一軒家です。
細い石の階段を上り、玄関を入ると、本当に別荘のようです。
中に通されると、アンティーク家具のテーブル&椅子、あちこちに飾られた品の良い書&焼き物が出迎えてくれます。
うーん、いい感じ。(^^)
「まずはビール」と言うことで、冷えた瓶ビール(キリンクラシックラガー、これがウマいぃ~!、クリスタルガラスのキレイに磨き込まれた小さめのグラスも最高!)を頂きながら料理とワイン選び。
食事は肉コース、ワインはカリフォルニアのシャルドネとクローズ・エルミタージュのシラーを選定しました。(^^)
(ワインは一応、銘醸地のものがそれぞれ1種類ずつ程度、ボルドーはシャトー・ダルマイヤックでした。)
【前菜】
・ハーフカットの半熟卵をスモークサーモンで巻いてサワークリームとイクラをトッピングしたもの
・タコ、イカ、カニ、エビがふんだんに盛られた海鮮サラダ
【スープ】
・金時ニンジンのスープ
【メイン】
・一口サイズにカットしたヒレ肉と山芋のソテーのミルフィーユ
【ご飯】
・青菜のまぶしご飯&ワカメのおみそ汁
【デザート】
・バニラ&チョコアイスクリーム
・ババロア
・新鮮なイチゴ
・コーヒー
を頂きながらのワインは、格別でございました。(^^)
では、ワインのコメント。
コパリッジ・シャルドネ(2001)
年間出荷量6100万ケースを誇る世界最大?のワイナリー、E&Jガロ社のワインです。
お味はフレッシュそのもの。
流石に芳醇なナッツの香りとまではいきませんが、和風・海鮮系のお食事にのジャマにならず、大変結構でございました。
HP:7
お値段も財布に優しいので、レストランで安心して飲めるシャルドネかと。
クローズ・エルミタージュ(2000)
こちらは、なかなか飲みごたえのある一本でした。
ボディーのしっかりした若いシラーで、フレッシュな黒い果実の香りと適度な樽、スパイスが程良く調和しています。
タンニン、アルコールが攻撃的でないのもグッド。
HP:8-
粒マスタード and/or
山葵醤油で頂く比較的あっさりと仕上げられたフィレ・ステーキとの相性も抜群でした。
自宅で単独で飲んだら、もう少し厳しい評価になるかもしれない2本でしたが、アンティークに囲まれたシックで素敵な雰囲の中、数々の美しい有田に盛られた美味しいお食事とともにワインを頂くと・・・本当に幸せを感じますね。 |
洋麺屋「五右衛門」のグラスワイン
2004/02/08 新横浜の洋麺屋「五右衛門」にて
今日の昼食は「スパゲティを箸で食べる」のが特徴の洋麺屋「五右衛門」で頂きました。
ランチタイムだったので、15分程待たされてしまいました。
結構人気なのかな?
頼めるワインはグラスワインのみ。
銘柄不詳のイタリアンです。
陶器のグラスで出てきます。
陶器なので、色や濃さはよく判りませんが、小さいグラスながら、重厚な黒系の果実の香りと品の良い樽が感じられるものでなかなか結構なお味。
キャンティークラシッコよりは酸味が弱く重いボディー。
何なのでしょうね?(^^;)
HP:7
ランチでワインが飲めるなんて・・・お散歩お出かけの休日はいいなぁ。(^^)
P.S.
結構、みなさん召し上がっているのですね!
イタリアワインに詳しいフライパンさんによりますと、「感じとしては、モンテプルチアーノのような気がします」とのことです。
シャトー・グリフ・ド・カップ・ドール(1998)
2004/02/08 自宅にて
今夜のワインは、としのすけの満点ワイン、シャトー・グリフ・ド・カップ・ドール(1998)です。
このワインの素性をおさらいしておきますと・・・
アパラシオンはサンテミリオンの北、サンジョルジュ・サンテミリオン。
シャトー・カップ・ドールの最上区画の畑6ヘクタールから年産1250ケース程度創られます。
畑は南向き、粘土石灰質斜面の最上部で、メルローの完熟に最適。
しかも平均樹齢約40年と結構な古木。
そして、「あの」ヴァランドローと「あの」ルパンの立て役者がコンビを組んで創っているワインです。(^^)
開栓した直後から・・・もう・・・香りプンプン。(^^)
コルクのお尻からはチョコレート&コーヒー&醤油?(^^;)の香りが。
グラスに注ぎますと、色は深い黒紫色で僅かに煉瓦色のニュアンスが入り始めています。全くグラスの底が見えない濃さ!
黒々とした艶めかしいツヤを湛えた液面です。
グラスをつたう涙の線の細くて美しいこと・・・(ウルウル)
タップリしたDIVAを満たす香りは、ブラックベリー、完熟しきったイチゴ、ドライフルーツをベースにしながらも、華麗な樽香、チョコレート、コーヒー、タバコ・・・そして、昨年初夏にはあまり感じなかった腐葉土(厩ではない)やなめし革のニュアンスもあり、それらが絶妙にバランス。
素晴らしい・・・
タンニンはかなり丸まって、全くと言って良いほどアタックを感じないシルキーテイスト。
しかし、舌の両側に感じる心地よい収斂感が、適度な酸味と熟成香とともに長~く続きます。
HP:10
再現性あり。(^^)
としのすけの好みにドンピシャです。(←死語?)(^^;)
もう1年ぐらい置いておいたら、どうなるのだろう?
いや、もっと(例えば10年)ぐらい置けるのだろうか?
本気でそんな事を考えてしまいますね。 |
ジュヴレ・シャンベルタン(2001)&リッジ・リットンスプリングス(2000)&シャトー・グリュオー・ラローズ(1990)
2004/02/09 スカラディにて
会社の仲間と麻布十番のスカラディにお邪魔しました。
昔のディスコを知ってる人にはマハラジャのあった所と言えばわかるでしょうか。
駅に近いし、ワインの品揃えはなかなかだし、「ボトルはちょっと飲みきれない・・・」という時は気軽にグラスでも飲めるしということで、結構好きなお店です。
スタートは、
ジュヴレ・シャンベルタン(2001)
銘柄は、ドメーヌ・アンベール・フレール。
「軽めでさわやかな赤」というリクエストに、お店の方が薦めてくださった一本です。
ボジョレーもどうかと薦められましたが、ガメーはねぇ・・・(^^;)
色は華やかな赤紫、香りはフレッシュな赤い果実です。
樽はさほど効いていませんが、果実味と酸が豊かなので適度。
お店の方曰く有機栽培の葡萄を使っているらしいのですが、そのせいかピノの割にはちょっと野暮ったいかも?(^^)
酸がキレイに立っていて、まろやかと言うよりはほとんど感じないタンニンと相まって、すごく飲みやすいです。
これなら、「渋いの嫌い」な女性にも安心して薦められるでしょう。
フィニッシュは心地よい酸味。
HP:7+
軽いボディーと弱いタンニンがスタートとしては好ましいものでした。
キッシュや生ハムとのマリアージュも○
次は、
リッジ・リットンスプリングス(2000)
リクエストは「まあるい感じのワイン」。
すると、お店の方、ちょっと悩んだ結果、今度は重めのボジョレーを推奨。
それを拒否すると、次に出てきたのがこれでした。
某N名誉会長からは、十字軍を送り込んで撃退すべしとの指令を受けた、ジンファンデルちゃんです。(^^;)
ジンファンデルと言えばリッジ。
思えば、もうかれこれ半年くらい飲んでない・・・実は、あんまり嫌いじゃないんですね、これ。(^^;)
赤みのある若々しく青黒い深い色調。
甘みを感じる樽香と煮詰めたイチゴジャムのような果実香が素敵です。
タンニンも豊かなのですが、確かに「まあるい」。(笑)
ほとんどアタックを感じさせない、見事にまろやかなタンニンは「さすがリッジ」と言うべきでしょう。
ほのかな甘みと適度な収斂感が長く残るナイスなフィニッシュ。
文句があろうはずがありません。
HP:9
先のピノとは良いコントラストでした。
やっぱ、カリフォルニアは美味しいわ、ホンマ。
そして、「取り」は、
シャトー・グリュオー・ラローズ(1990)
コレといった個性はないのですが、非常に安定した品質でイギリス界隈には絶大な人気を誇るシャトー・グリュオー・ラローズ。
確かに、サンジュリアンの内陸部の「田舎紳士」的な味わいは、英国人好みかも。
でも、日本では意外に人気薄なのか、グッドヴィンテージの1990年にしては比較的お安い価格設定が嬉しいワインでもあります。(^^)
これはもう、申し分ないですなぁ・・・
深く艶やかな煉瓦色がかった透明感のある色調は上等なワインが良い年をとっている証。
香りも超絶にパワフルで饒舌。
重い黒系の果実をベースに、重厚な樽香、バニラ、腐葉土、なめし皮、種々のスパイス・・・
素晴らしいです。
タンニンはまさにシルキー、全くアタックを感じさせません。
適度な収斂感を舌の両側に残しながら、甘み、酸味、熟成香を長~く楽しめるフィニッシュです。
HP:10
あれま、ちょっと最近10点を乱発?
でも、素晴らしいものは素晴らしいですから。(^^;)
スーパーなリッジを軽く凌駕してます。
これといった個性のない「グリュオー・ラローズ」ですが、優等生サンジュリアンがちゃんと熟成すると凄いんです。
あと10年ぐらいはいけると思いますが・・・今まさに飲み頃です、これ。 |
シャトー・マルゴー(1999)&シャトー・パルメ(1994)
2004/02/11 自宅にて
今日はホームパーティー。
Kおばあちゃん、義妹のK子さん、娘のKちゃんの合同お誕生会です。
図らずも3K?!(^^;)
(娘のKちゃんは、過日ゲットした「ポケモン・リーフグリーン」を本当の誕生日より先に貰えてご満悦でした)
マルゴーだけのつもりが、蘊蓄に花が咲き、シャトーの写真やら、マルゴー村の地図やらをご開帳。
当然パルメの話題になり・・・ヤバっ・・・と思っていると案の定、奥さまより「記念日なんだから、もう一本出しなさいよぉ(←命令口調)」の供出令が。
酔った勢いでパルメも開けてしまいました。(^^;)
(命令と勢いがないと開けらんないよ~)
ちょっと贅沢をしてしまいましたが、マルゴーもパルメも大変美味しゅうございました。
シャトー・マルゴー(1999)
思えば、記念すべき楽天日記のスタートは、2003/05/05のこのシャトー・マルゴー(1999)でした。
当時は「まだ早いかなと思っていたのですが・・・とんでもない!適度な樽香、上品な甘み、スッキリした酸、超絶にまろやかなタンニン、適度なボディー・・・ザ・マルゴー!(^^)大満足のHP:9(未熟成だから)」と大絶賛したこのワイン、今回もお見事!
色調はまだまだ濃い赤紫色で、深遠なる透明なツヤを湛えています。
セラーに大事に納まっていたせいもありますが、全然ヘタリはなく、まだまだ保ちそう。
RP先生のおっしゃる「20~30年は熟成するだろう」というのも頷けます。
骨格は黒い果実の印象で、ちょっと古典的な控えめの樽使い。
ほのかに甘く、キノコや土のニュアンスの複雑味もあります。
しかし、スッキリとした酸味が全体を見事に引き締め、タンニン、アルコールは見事に角が取れ、素晴らしくスムーズな飲み口です。
フィニッシュも秀逸で、心地よいタンニンとブラックベリーのジャムのような甘美な甘酸っぱさがどこまでも続きます。
HP:9
まだ若過ぎる印象が拭えませんが、流石の香りとシルキーなタンニンで、今飲んでも十分に美味しいです。
が、熟成の可能性も捨てがたい。
澱の量が半端ではなく・・・1999年のシャトー・マルゴーの「意外な良さ?」を再確認しました。(^^)
これからは「隔年」ペースで味のチェックを続けようかなと・・・(^^;)
シャトー・パルメ(1994)
シャトー・パルメも大変結構なワインです。
マルゴー村贔屓のとしのすけと致しましては、ブラインドで飲んだら
マルゴー<パルメ
だったりするかもしれないぐらいの代物。
めったな事では飲めないので、考えてみれば、もうかれこれ1年ぐらい飲んでいません。(^^;)
このパルメ、香りは全体に控えめながら、メルロー系の赤・黒のドライフルーツの香りを主体に、タバコ、上品な樽、控えめに効かせたスパイスと、様々なニュアンスを楽しませてくれます。
ボディーはフルボディーと言うにはちょっと濃さが足りない印象は否めませんが、バランスが良く「飲んで美味しい」ワインになっています。
フィニッシュはほのかでまろやかな甘みと熟成香。
HP:9+
やや枯れた色調は透明感に富み、高貴なツヤを湛えています。
熟成香が出始めており、水の様になめらかなタンニン。
今まさに飲み頃かと思います。
逆に、味的には、あと10年は厳しいかも。
上等なコルクはまだいくらでも保ちそうですが。(^^;)
ちなみに、ホームパーティーに参加の女性陣からは、
「前のワイン(シャトー・マルゴーじゃ!名前で呼んでやってよ~)の方がフルーティーで美味しい(女性にはそうかもなぁ・・・)」
「これ(シャトー・パルメじゃ!名前覚えてやってよ~)、スルスル飲めてなんだか物足りない(おいおい、マジかよ~、水じゃね~んだぞ~、それだけで○千円なんですけど~)」
「美味しいご飯と一緒に飲んだら美味しいかもね(ベラボウメ~ぃ、普通これに食事を合わせるんだよ~)」
といったような声がチラホラ。(^^;)
(注:カッコ内の記述は、その場で言えなかったとしのすけの「心の叫び」です)
全く、不届きな奴らじゃ!(笑)
ま、みんな幸せそうな顔だったので、良かったんですがね。 |
ラ・シュナード(1999)
2004/02/12 自宅にて
このところ続けていいワインを飲んでいるので、今日ぐらいは休肝日にしようとさっきまで我慢していたのですが・・・
やはり無理でした。(^^;)
ラ・シュナード(1999)を開けています。
このワイン、以前楽天に出店する前の頃のエノテカのHPで絶賛していたので分けて頂いたモノ。
すっかり「買って忘れていた」ワインです。(^^;)
シャトー・レグリーズ・クリネのオーナー、ドゥニ・デュラントゥーが本拠地の隣村ラランド・ド・ポムロールで創る逸品というふれこみに「わくわく」しながら購入ボタンを押した記憶がだんだん蘇っていました。(笑)
「レグリーズ・クリネのドゥニ・デュラントゥーの所有するラランド・ド・ポムロールの畑から造られた真剣にお買い得である。」(ジャンシス・ロビンソン)
「私はお金や量などということは考えたことが無い。」
「もし切り落とす必要があるなら、私はそれをするまでである。それが思い切った決断であっても。」(オーナー:ドゥニ・デュラントゥー)
といったバックアップ情報もネット上で見つけられました。(^^;)
さて、レポート。
コルクに白いカビが生えていてちょっと閉口。
それに、5センチ級コルクの品質も最上とは言えません。
でも、樽香とそれを覆い隠さんばかりの果実香はちょっと期待感を盛り上げてくれます。色はまだまだ若さを感じさせる赤紫で、透明度もなかなかのものです。
香りの主体は圧倒的な赤系・黒系のやや酸味の強い果実味。
品良く効かせた樽がそれらを引き立てます。
ただ、メルロー50%、カベルネ・フラン50%の割にはまだ固く、酸も尖っているので、まだ寝かせておいた方が良さそうです。
フィニッシュは持続する強烈なタンニンと酸で、思わず口をすぼめてしまいそう。(^^;)
HP:8
今飲んでもまあ美味しい方かな。
しかし、現段階では、全てが「やんちゃ坊主」のように自己主張していて、エキスの坩堝の様相。
特に、カベルネ・フランのエグ味系の要素がちゃんと納まるところに納まるまでは、忍耐が必要でしょう。
【2004/02/15追記】
明日(今日じゃん!あと○時間しかない!)のお仕事の準備をしながら、ラ・シュナード(1999)の残りを頂いております。
香りはかなり飛んでしまって「抜け殻」のようですが、味はまろ味を帯びて美味しくなりました。
この味で、開けて少し経った時の香りが持続していたらいいのに・・・
無理ですよねぇ・・・(^^;) |
2004/02/13 新宿京王ホテルにて
新宿京王ホテルの宴席に出させていただいたのですが、フレンチのコース料理と共にサーヴされたワインがなかなか秀逸でした。
【白】
恐らくグラーヴの比較的新しいものかと?(^^;)
上品な酸味のスッキリした飲み口。
HP:8
【赤】
シャトー・プージェ(1998)
これは美味しかった。
熟成感は殆どなかったのですが、適度の酸味・甘み・スムーズなタンニンとたいそうご立派でした。
凄く気になったので、恥を忍んで銘柄を尋ねると、シャトー・プージェ(1998)でございました。
なるほどね。(^^)
HP:8+
ディナーが終わって、河岸を変えてパーク・ハイアットのラウンジへ。
【赤1】
マウントアダム・カベルネ
結局、マウントアダムのカベルネでございました。(^^;)
何とかクリーク?だったなんて・・・大嘘(^^)
としのすけの記憶なんざぁ、全くあてになりませんね。
結構なオーストラリアのカベルネです。
酸味が少しボケていて、ボルドーような洗練された印象はありませんが、強靱なパワーあり。
HP:8
【赤2】
ハイバンク・ライムストーン・カベルネ・ソーヴィニヨン
もっと重いのをくれ!ということでお店の方と相談。
チリも良いかなと思ったのですが、結局次も結構なオーストラリアのカベルネをグラスで。(^^;)
こっちは一層濃いカベルネです。
若い~。
(濃くて若いカベルネは「高そ~」だけど、飲むにはあまり美味くないですよね)
でも、オーストラリアのパワーと太陽の香り(←いい表現!?)と品質の良さに感銘を受けました。
HP:8-
【総評】
ご一緒頂いた方も素晴らしい方々で・・・いい夜でした。(^^) |